◆ 君につなぐ想い 36


「あら典子、ちょうど良かったわ!・・ちょっと、こっちこっち・・!」
「?」

居間の開いている扉から顔を覗かせ手招きする母に、外出からちょうど戻ったばかりだった典子は怪訝な
視線を返す。

「・・・ええ、今帰って来たの。代わるわね、ちょっと待ってて・・・」
「何?・・・あたしに、電話?」

自分がここにいる事を知る者は限られているのに、いったい誰が電話してくると言うのか・・・

「ひろみちゃんからよ。この間の事謝って来ててね・・・ほら、出なさい?」

その言葉を聞き、・・・なんというタイミングなのか・・・と、典子は脱力しそうになった。
イザークが後ろから声を掛ける。

「ともだち・・か?」
「・・うん・・ひろみって言う子。ほら、さっき帰りの道で、話をした中に出てきた友達の一人よ・・」

説明しながらも母から受話器を受け取り、電話に出た。

「も・・・」

--もしもし!典子ぉーー!あたしよ、ひ・ろ・み。この間はごめんねーー!--

「ぅ・・・」

「もしもし」すら言わない内に、一方的に捲くし立てられる・・・
その勢いたるや、思わず後ろに一歩退いてしまうほどの・・・・・

「・・ひろみ?・・・ぁ・・やだなぁ・・うん、大丈夫よ?もう、元気になったから・・」

--ホントに?あのさあ、あたしたちも凄く反省したのよね・・・でね、利恵や昌子とも考えたんだけど、あのね、
 明日映画観に行かない?その後、皆で美味しいもの食べてさ、ショッピングしようよ!・・どう?--

「え・・・映画・・・」

映画ならこの間兄と一緒に行ったばかりだ。スリルいっぱいのアクション系洋画。

・・・・・・・・・無論、兄の好みだ。



「お疲れ様イザークさん、お茶、冷めない内にどうぞ?」
「え、・・ああ・・ありがとう・・」

典子が電話で話をしている間に、母はイザークにお茶を振舞った。ソファに腰掛け、出されたそれをすすり
ながらも、その視線はずっと典子を伺っている。その様子に母は満足そうな笑顔を残し、書斎にいる夫にも
お茶を届ける為、居間を出て行った。


「うん・・・映画はもうお兄ちゃんと観てきたのよね・・・だから・・」

--観たって・・・ねぇ、典子それアクション映画でしょ?ぜ〜んぜん、あんたの好みじゃないじゃん?--

「そりゃそうだけど・・・ あ、あのね、ひろみ、もうそんなに気を遣ってくれなくても、ホントにあたし大丈夫だか
 ら・・・」

--そんなこと言わせないわよ?あれだけ、涙ぼろぼろ流してさあ、あたし達だって典子の気持ち解かるからさ、
 放って置けないのよ・・--

「ありがと・・・、でもね・・・本当に・・・もう元気なのよ。すっごく、すっごく元気なの。」

--・・・典子?・・なに、どしたの?・・・・--

あまりにも元気を主張する典子に、電話の向こうのひろみは怪訝そうな声を上げた。

「・・・あの・・ね・・・・・その・・・実は・・・ね・・・」

--・・・・何?・・・どしたの?あんたらしくないわよ?その喋り方・・・何かあったの?--

ひろみの詰問するような口調に、典子はドギマギしてしまうが、思い切ってその言葉を口にした。

「うん・・・実は・・・ね、・・・来て・・・くれた・・・の・・・」

言いながら典子は振り返り、イザークをチラと見る。それを受けて、イザークも口の端で微笑う。

--・・来てくれた?・・・来てくれたって・・・誰が?--

「えっと・・・その・・・イザーク・・が・・迎えに・・・・・」

典子は、イザークの名を口にした。電話の向こうに漂う若干の沈黙・・・・
そして程なく、

--ええぇぇぇーーーーーー!! ちょっと、何よそれええぇぇぇーーーーーー!?--

そのあまりな大音響ゆえに、咄嗟に顔を顰めながら受話器を遠ざけ、耳を塞いだ。しかもイザークにまで
それは聞こえて来ていた。

--ちょっとそれ、冗談じゃないでしょうねっ!?ホントの話なの!?--

「う・・ん、冗談じゃないよ・・・ホントに・・・ホント・・なの・・・」

ひろみの迫力に、典子の顔は引き攣り、冷や汗が・・・。

--今から行くからっ!彼隠すんじゃないわよっ!絶対よ?いいわねっ、典子!!--

「わ、・・解かった・・・ま・・待ってるね・・・」

そして一方的に電話をガチャンと切られ、怒涛の電話が終わる。
受話器を置き、程なく深いため息が漏れた。

果たして、来るのはひろみ一人なのか、それとも、利恵や昌子にも声を掛けて連れて来るのか・・・
恐らく後者になるんじゃないだろうか・・・ そんな気がしてならない典子だった。


「あら、電話終わったの?・・・ひろみちゃん、何だって?」
「うん・・・これからここに来るって・・・」

戻ってきた母に典子はそう説明する。母は「ふーん・・・」となにやらニヤニヤしている。
どうも、母にはこの先の展開が容易に想像出来ているらしく、随分と楽しげな様子だ。

「じゃあ、お茶の用意しときましょうね、あ、お菓子もあった方がいいわよね。ふふふ。
 あのねぇ、イザークさん?典子の友達はね、凄く楽しい子達なのよ。昔っからの悪友でね。」
「・・えぇ・・はなしはきいてる・・・ずいぶん、はっきり、ものをいう・・とか・・・」

応えながら、イザークは苦笑する。

「あら、そういう話題が出たのね。そうそう、そうなの。でも本当は優しくて、気持ちもとっても良い子達なのよ。」

そう微笑いながら台所へと入っていき、それを受けて、イザークと典子は顔を見合わせ、クスリと微笑った。









そして約一時間の後・・・――――彼女達はやって来た。

おおよそ一時間と掛からない距離に住んでいる筈なのに、恐らく利恵や昌子と連絡を取る関係でそれだけの時間を要したのか・・・、 それとも、イザークと会えるという事でめかしこむ時間が必要だったのか・・・、いつもよりもやや念入りなスタイルで固め、 少々息を切らせつつ彼女達はやって来た。

玄関で典子が出迎え、挨拶もそこそこ居間に通された彼女達は・・・

――――その場で皆・・・例外なく固まる。

ひろみも利恵も昌子も、一様にイザークの姿にその視線を固定したまま微動だにせず、しかも声すら出せない。 更には、どの顔も例外なく・・・赤い。そしてイザークといえば、典子の友達が見えた為に、挨拶しようと
ソファを立ったのだが、そんな彼女達の様子に面食らったのか・・・

『・・・ノリコ・・・彼女達は、どうしたんだ?』

と、不思議そうな顔をして典子に訊ねたほどだ。だが、そんなイザークの話す異世界語にも、はぁ〜〜・・・と、
何とも言えないため息、そして尊敬の眼差しの彼女達。典子はその様子を見てクスクス笑っている。

『多分、皆あなたに見とれちゃってるんだと思うわ・・・ふふふ。』
『は?・・・』

その答えに、イザークはまたもや面食らう・・・

だが彼女達は、イザークと典子のやり取りや、典子が流暢に話す異世界語にも驚きと尊敬の眼差しを向けた。


「まあまあ、皆さんそんな所にいつまでも立ってないで、掛けてお茶でも召し上がって?」

と、母は陽気に笑いながらお茶を皆に振舞う。

ずっと言語能力を失っていたかのような彼女達だったが、ようやく、ひろみだけ「ど・・・どうも・・・」と言葉を
漏らす。だがその声も、裏返った音がやっと喉の奥から漏れているような感じだ。本来ならば他人をジロジロ
見つめるのは失礼に値するものだが、イザークからは視線を外せないでいた。
そして、ギクシャクとした動きで斜め向かいのソファーに腰掛けた後も、その赤い顔は元に戻らず、今度は 恥ずかしいのだろうか、視線を下に向けたまま顔を上げることも出来ない。遠慮がちにテーブルのお茶に手を 伸ばし、やはり恥ずかしそうにすすっている。


「紹介するわね。彼がイザーク。それから彼女達が、向こうから、ひろみ、昌子、利恵。私の高校の時の
 友達。悪友達よ。」

彼女達の向かいのカーペットに腰を下ろし、そして紹介しながら、典子はクスリと悪戯に笑う。

友人達は相変わらず赤い顔のまま、「どうも・・・」とか「初めまして・・・」とか、言葉少なに頭を下げながら挨拶した。 ・・・・その光景は、きっと誰が見ても、滑稽でしかないだろう。だが・・・

「よろしく。・・・ノリコが、せわに、なった・・」

「!?」

今度はイザークのその挨拶が、彼女達をまたも驚かせてしまったようだ。

――――バンッ!

「のっ、典子ぉーーっ!」
「えっ・・・な、何?」

いきなりひろみが大声を出しながら、前のテーブルに両手をバンッ!とつき腰を上げた為、典子の目の前にひろみの顔が迫るような 格好になった。彼女の尋常でない様子に、典子も驚いてしまう。更にイザークも、その大きな声に、何事か?と驚いたようだ。

「ちょっとちょっと・・・」と手招きするひろみに訝りながらも顔を近づければ・・・彼女からの耳打ちが・・・。

「・・・彼って、日本語もOKな訳・・・?」
「あ、うん・・・・」
「で、あんたもそんなに向こうの言葉、ペラペラな訳なの?」
「うん、・・・だって、四年近くも向こうにいるんだし・・・」

こそこそと訊ねるひろみに、冷や汗ながらも典子は笑顔で答える。ひろみ、そして勿論、利恵や昌子も、その顔は惚けながらも、 表情にはやはり尊敬の色が顕になっている。

だが、イザークには彼女達が何で驚いているのかが解からず、やはり若干の戸惑いを隠せない。
普段なら典子以外の女性にはまったく興味を示さないイザークだが、この時だけは彼女達の挙動が不思議で ならず、まるで観察するようにじっと伺っていた。

更に、彼女達が典子の肩を鷲掴みにしながら、

「典子・・・あんたは偉い・・・よくやったわ。よくこんなイイ男をゲットしたわ・・・」
「そうよ、典子ぉ〜。肖像画の彼も素敵だけど、本物は違うわ〜、すっごい素敵じゃないのよ〜・・」
「うんうん。それにさ典子、ホントにあんたって頑張ったんだねぇ〜・・・言葉とか尊敬〜、もう凄いよぉ〜・・」

と、口々に労ったり抱きついたりしたものだから、典子も流石に「えっ・・・」と面食らってしまうのだが・・・、
勿論その光景すらイザークには不思議なものでしかなく、一部意味の解からない言葉があった為に、
後に夜になってから、

『ノリコ、彼女たちが言っていた、《いいおとこをげっと》って・・・どういう意味だ?』

と真顔で訊ね、典子を大いに苦笑させる事となった。

だが、その意味を教えて貰った後、イザークが呆気に取られたのは、言うまでもない。









書斎から戻ってきた父とイザークが話をしている間、典子は廊下でチモ達の世話をしていた。
そしてチモを初めて見るひろみ、利恵、昌子も、勿論一緒だ。

そして口々にチモに対する感想を述べている。

「へぇ〜・・・これがチモなんだ〜・・雄と雌で毛並みの感じも違うのねぇ・・・」
「そう、・・・それにね、普段は凄く大人しいんだけど、今は雌が身篭ってて雄の方がちょっと警戒心が強くて・・・
 だから、手は出さないでおいてね?」

「ねぇ典子、これでホントに、テレポーテーション出来ちゃうの?」
「うん、凄いでしょ?あたしも最初はびっくりしたのよ。夢でも見てるのかと思っちゃったくらいだもの。」

「だってさ、そりゃあ急にはねぇ・・・信じられないわよ、誰だって・・・」

雌チモの身体を優しく撫でながら、典子は微笑う。
雄チモも典子にはすっかり気を許しているので、手を出しても懐いている。

「でもこの子達、もうちょっと目つきが可愛ければ、申し分ないのにねぇ、ふふ・・」
「そう?凄く可愛いのよ。とくに子チモちゃん、ちっちゃくて最高に可愛いの。生まれたら是非見に来てね?」

「ええ、是非見せてもらうわ。ふふふ・・」


楽しそうな笑い声が廊下に響き渡る――――

その声は、居間でくつろぐ典子の父やイザークにも聞こえていた。
二人とも、廊下に面した壁の方に視線を遣り、そして穏やかに微笑う。

「久々にお嬢さん達の笑い声だな・・・」

父がくっと微笑い、イザークに向けた意味深な顔。

「前に彼女達が訊ねて来た時には、典子はずっと泣いていたからなぁ・・・」
「おとうさん・・・」
「だから・・今は、笑顔が戻ってホッとしているよ。まったく・・娘に涙を見せられると、切なくて堪らんものだ・・」
「・・・ええ・・」

父の告げる言葉に、イザークは俯いて頷く。

「イザークはどうだ?・・・典子の涙には、やはり弱い方か?」

ニヤリとする父。

そんな質問を投げ掛けられイザークは顔を上げるが、程なく苦笑を漏らすと、無言のまま頷いた。


「ノリコは・・・えがおが、いちばん・・・にあう・・」

妻の笑顔を思い浮かべながら呟く言葉。そして父も、その言葉に満足そうに頷いて見せた。




「それはそうと、典子、・・・あんたずっとこっちにいられるの?それとも、やっぱ向こうにまた行っちゃうの?」

昌子の問いに、典子は顔を上げる。

「ええ、勿論、向こうに帰るつもりよ?」

敢えて使った --帰る-- という言葉・・・ 微笑みながら、はっきりとそう答えた。
しかし典子のその言葉に、友人達の表情には、何処か戸惑いの色が伺えるようで・・・

「典子・・・」
「・・・そっか・・・また向こうに戻るのか・・・せっかくこうして典子とも再会出来たのになぁ・・・」

「あ、でもね、二度と来れない訳じゃないのよ?・・・それに・・今はチモが動けないから、三ヶ月くらいは
 こっちにいる事になりそうだし・・」
「そうなの?・・・じゃあ、同期会にも出られるんじゃない?典子・・」
「え・・同期会?」
「うん、同窓会のね、学年版よ。今年は、クラスだけじゃなく学年全体の同窓会になるんだって。だから、
 典子もおいでよ。皆、絶対に喜ぶわよ?」


出席を促す彼女達に、言葉が詰まる――――

行きたくない訳ではない。むしろクラスの友人達にも懐かしい先生達にも会いたい・・・
だが・・・ある懸念が頭によぎる――――


「と言っても九月なのよね、同期会。だから典子も、それまで滞在伸ばせば出られるでしょう?」
「・・九月・・・?」

四ヶ月も先の話・・・
 
何だか途方もなく先の話のような、そんな感覚に囚われる。
それまで、こっちにいられるのだろうか・・・

それに・・・――――



「ノリコ・・・」
「え・・・」

振り返ると、居間の扉から姿を見せたのは・・・

「イザーク・・」
「どうした?・・おまえのしねん、ながれてきた・・・なにか、あったのか?」
「あ・・・」

心配そうなイザークの顔を見て、典子は慌てて口に手を当てた。

「あの・・・何でもないの。心配させてしまって・・・ごめんなさい・・・」

「典子、ひょっとして、それがテレパシー?」
「ホントに、遠くにいてもやり取り出来ちゃうの?」

イザークの心配を他所に、彼女達は、二人の遠耳でのやり取りにすっかり興味津々な様子だ。
典子は頷きながら、言葉を続ける。

「ええ・・・あのねイザーク、同窓会の話をしていたの・・・」
「どうそうかい?・・・なんだ?それは・・」

イザークにとっては初めて聞くその言葉。・・・顔には怪訝そうな色が見える。

「高校の時のクラスメート達と久し振りに会うんですよ。といってもまだ四ヶ月は先ですけどね。」

利恵がするその説明にイザークは耳を傾けるが、彼にとっては典子の沈んだ様子の方が気になるようだ。

「くらす・・めーとたち・・・・ともだち・・か?・・たくさん、いるのか?」
「う・・ん・・・それに教えてくれていた先生にも会えると思う・・・けど、四ヶ月も先の話だし、それまでこっちに
 いられるかどうか・・・・・・それに・・・」
「?・・・それに?」

典子が何を懸念しているのか、イザークは掴みかねていた。肩に手を掛け、彼女の顔を覗き込むように伺う。

が、昌子が次に発した言葉、これが後々までイザークを困惑させる羽目となる。


「そうそう、今年は男子も凄い張り切ってるみたいよぉ〜。特に坂本!」

その言葉に典子は顔を上げ、イザークは更に怪訝な顔を見せた。

「・・・だんし?」

「クラスの男の子達のことですよ。・・ほら、典子覚えてる?坂本啓太。あいつったら、典子が行方不明に
 なった後、そりゃ〜もう酷い狼狽振りだったのよ〜?」

「・・・へ?・・・何?それ・・・」

思い掛けない利恵の言葉に、典子もまた疑問符だらけの表情を見せた。

彼女が不思議に思うのも無理はない。この、名が挙がった坂本という男子は、典子の意識の範疇には全く 無かった男子だからだ。とはいえ、彼は典子のクラスの中では結構目立っていた存在で、女の子達にも人気が あった。だが、典子にとっては、別にその男子に特別な感情を抱くどころか、今の今までその顔も名前も忘れて いたという程度の存在にしか過ぎないのだ。

・・・しかし利恵のその言葉は、典子の過去を知らないイザークを揺さぶるには、充分過ぎた。

「坂本君って、誰だっけ?・・・ごめん、よく覚えてないんだけど・・・」
「ええ〜?ホントに?彼クラスのムードメーカーなのに、その後すっごい意気消沈してたのよ〜?まあ、典子は
 いなくなってしまった後だから、解からないでしょうけど。」
「それでね、噂になったのよ?坂本君って、本当は典子の事好きだったんじゃないか・・・ってね。」

利恵に続き、ひろみも言葉を継いだ。

「えー・・何それ?・・・そんな事・・言われても・・・」

困惑気味の典子の表情。それを見て彼女達は少し面白がって囃し立てる。

だが、典子以上にイザークの表情は曇っていた。眉根を寄せ、そして呟かれた疑問・・・

「・・・さかもと・・・だれなんだ?」

その低い声に、友人達は笑いながらイザークに視線を移すが、さっきまでとは違う彼の険しい表情にギョッとし、
笑いがピタッと止まる。

典子も困ったような表情でイザークを見つめた。

「イザーク・・・」



同窓会に出れば、当然の如くクラスの男子にも会う事になってしまう――――

開催される時期もさる事ながら、典子はそっちの方をより懸念していた。話せば、きっとイザークに余計な
心配をさせてしまうから・・・と。幾ら、顔と名前が一致しないほど、典子が彼等の事を忘れてしまっていたと
しても、イザークの懸念を払拭するまでには至らない。



何気なく発せられた彼女達の言葉。・・・それが、小さな波紋を落とす――――





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久しぶりの連載更新です。なんと二ヶ月も開いてしまいました…申し訳ありません...orz
お詫びの印…という訳でもないですが、今回長くて19KBあります。。ぉぉぅ..
そしてそして…なんでこんな展開になってしまうのでしょう?
管理人すら予想もしない事になって、あら、収拾つくのかしら…と少々心配。。
彼女達をトラブルメーカーにするつもりは無かったのですが、
典子の過去(←別に悪い意味ではなく…)の交友関係ですとか、
いわゆるイザークの知らない世界?が、出て参ります。
かなりイザークを揺さぶる事になる模様… 更にそれも原因(?)で、
久々にあ〜んな事も起きてしまう…と。…でも、今はまだ明かせません。ごめんなさい。

ああ〜、キャラが勝手に動き出す…
でも、思わぬ展開があって、書くのはやはり楽しゅうございます(^^*

夢霧 拝(06.07.09)
背景変更(06.09.14)
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